作:チャールズ・ディケンズ
訳:脇 明子
出版社:岩波書店
【店主 蓮岡より】
自分の一生をずっと高い空の上から見ることができたら、「もっとこうやればよかった
」「なんでこんなことするのだろう!」と冷静な視点で自分自身を振り返ることができる
でしょう。自分の過ちがどれだけ人を傷つけていたのか、そしてどうしてもっと周りの人
間に優しくしなかったのか、など、きっと今の自分が持つ無限の可能性に気が付くことが
できると思います。
他人を愛すこともなく、自分がどんなに嫌われても意にかえさない、気難しい老人スク
ルージの前に、かつての共同経営者のマーレイの幽霊が現れます。自分の罪のために苦し
んでいるかつての友人は、これから三人の幽霊が訪れることを告げます。その幽霊たちが
、スクージに見せてくれるのは、過去、現在、未来の自分。それぞれの自分がどんな風に
見えたでしょうか、そして未来の自分を見たあとのスクージーは…
1800年代に描かれた物語が、今でもクリスマスには必ず読まれる名著になって残ってい
ます。ディケンズはきっと、この物語を人類の贈り物として残してくれたと思います。
読み終わった後に、無限の可能性を実感できる物語。
【出版社より】
クリスマスの前夜,強欲で嫌われ者の商人スクルージのまえに,かつての共同経営者の亡霊があらわれる。三人のクリスマスの幽霊の訪問をうけ,過去,現在,未来へと連れていかれたスクルージが見たものは…….恐怖が喜びに転じるクリスマス・ストーリーの傑作を,贈り物にぴったりの美しい造本でお届けします。