文・絵:佐野 洋子
発売日:1977年10月19日
ページ数:31ページ
シリーズ:講談社の創作絵本
出版社:講談社
【店主 蓮岡より】
100万回うまれかわった雄猫がずっと心に残している疑問。命の在り方とは一体どうゆうことか。初めて泣いて心から悲しんだ雄猫が手にしていたものとは。大人になっても様々な解釈ができる普遍的な名作です。
おすすめの年齢 6歳から
【出版社より】
これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、子供もまた楽しむことができよう。それが絵本というものの本質であるはずだ。そして『100万回生きたねこ』は、絵本の本質をとらえている。――週刊朝日書評より
このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて、それぞれに受けとめられるふしぎなストーリーでもある。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているようで、みていくとつながってくるふしぎな構成である。――日本経済新聞「こどもの本」書評より
日本図書館協会選定図書/全国学校図書館協議会選定図書
【著者について】
北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒。’67年から’68年にかけて、ベルリン造形大学においてリトグラフを学ぶ。主な作品に『だってだってのおばあさん』(フレーベル館)、『わたしのぼうし』(ポプラ社)、『おじさんのかさ』(講談社)などの絵本や、『アカシア・からたち・麦畑』(文化出版局)などのエッセー集がある。『おじさんのかさ』でサンケイ児童出版文化賞推薦賞を、『わたしのぼうし』で講談社出版文化賞絵本部門賞を受賞。