文・絵: ドロシー・マリノ
訳: 石井 桃子
シリーズ: 岩波の子どもの本
出版社: 岩波書店
【出版社より】
アルフレッドとくまのふわふわくんは,赤ちゃんのときから大の仲よしでした.ところが,新しいとらのしまくんの出現で,ふわふわくんはいつのまにか仲間はずれに.悲しみのあまり,ふわふわくんは……
【店主蓮岡より】
仲良しだった友達がちがう誰かと遊ぶようになって、ひとりぼっちになる機会が増えたら・・・。
そんなことは幼児であれば、誰でも経験することです。
アルフレッドに邪険にされて、放り投げられたふわふわくん。
でも、ふわふわくんは、ここで立ち上がって、アルフレッドに自分の思いを伝えます。
それから、アルフレッドが予想もしなかった行為をはじめます。
「ぼくがわるかった」とアルフレッドが言っても、ふわふわくんは、しらん顔・・・。
不安、心配があると、人は自分自身を表に出せません。
でも、そんな自分を大切にする気持ちを思い出すことで、人は一歩を踏み出せるようになります。
そんな真理をさりげなく伝えてくれる、傑作絵本。