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野うさぎのフルー

作:リダ・フォシェ
絵:F・ロジャンコフスキー
訳:いしい ももこ 訳編
出版社:童話館出版
サイズ:26×23cm
ページ数:36ページ

【店主 蓮岡より】
おすすめの年齢 6歳から

【出版社より】
 1931年、フランスで教育運動のひとつとして企画された廉価版の絵本「ペール・カストール」シリーズには、すぐれた作品が発表されましたが、なかでも、リダ・フォシュ文、フェードル・ロジャンコフスキー絵による作品は、今でも高く評価されています。
 本作は、その一冊。「フルーは、ひとりぼっちになってしまった野うさぎです。おとうさんは、きつねに食べられてしまいました。いもうとは、ふくろうにさらわれました。」おかあさんも、しばらくすると、フルーをおいたまま帰ってこなくなりました。それが、野うさぎの世界の決まりごとなのです。そうやって、一人で生きていくことを学びます。フルーも、緑多い春を楽しみ、実り豊かな秋を喜びます。そんなある日、めすの野うさぎ、キャプシーヌに出会います。それからの日々の、なんと輝いていたことでしょう。
 ところが、ある日、うさぎ狩りが始まりました。鉄砲の音と犬のほえる声が聞こえます。二ひきは別々の方向へ逃げます。その時から離れ離れとなりました。やがて、きびしい冬がやってきました。フルーは食べ物をどうにか探し当てながら、しのいでいきます。そして、また、春がやってきたのです。フルーが緑の林に入っていった時です。なつかしいにおいを、そよ風がはこんできました。フルーははねていって、あの、めすの野うさぎと、顔をつきあわせたのです。ああ、なんと幸せなことでしよう!
 「ペール・カストール」シリーズは、いずれも、自然の中で暮らす小さな生き物たちの、日々の喜びと、生きていくための過酷な試練と、そして生と死を、美しいロジャンコフスキーの絵とともに謳(うた)いあげます。
販売価格 1,760円(税160円)

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ショップについて

蓮岡修

『心が喜ぶ本』をコンセプトに、国内外から店主が一点一点選んだ本だけを 紹介する絵本の専門店。家庭での絵本の役割を伝える、講演会や、全国各地の 幼稚園・保育園の選書等も行っています。

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