作・絵:フランク・アシュ
訳:ほしかわ なつこ
出版社:童話館出版
ページ数:30ページ
サイズ:21×21cm
【店主 蓮岡より】
いつも最後になる子犬は、犬の貰い手が自分を選んでくれるのか心配です。それで、一生懸命アピールしますが、やっぱり最後の子犬に。でも、ある日、小さな男の子が自分を選んでくれました。誰かと比べて劣等感を感じる心に優しく響く物語。
おすすめの年齢 4歳から
【出版社より】
9ひきのきょうだいの中で、最後に産まれた子犬は、お母さんのおっぱいを飲めたのも、目があいたのも、おうちの犬小屋へ入るのも「さいごのこいぬ」。
ある日、飼い主が「子犬売ります」と看板を出します。「さいごのこいぬ」はまた、最後になるのでは・・と心配です。買いに来た人達に「ぼくを選んで!」と必死でアピールしますが、逆効果。やっぱり最後まで残ってしまいます。けれど最後に男の子に抱かれます。男の子はこう言います。
「ねぇ、しってる?きみは、ぼくの さいしょのこいぬ だってこと」
最後のページで微笑み合う子犬と男の子。そしてこの言葉に、幸せな気持ちになります。子どもも大人も、時に、自分は「さいごのこいぬ」と感じることがあるのではないでしょうか?それでも、この子犬のように自分を投げださないでいれば、いつかきっと「さいしょのこいぬ」と言ってくれる人が現れるはずですね。