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天人女房

再話:稲田 和子
絵:太田 大八
出版社:童話館出版
サイズ:23cm×26cm
ページ数:40ページ

【店主 蓮岡より】
7年目の危機という言葉がありますが、7年という数字は、事態をもう一度見つめなおす周期かもしれません。騙して連れ合いになった夫婦は、親の前で再度その意思を試されます。七夕伝説になった哀愁の昔話です。
おすすめの年齢 7歳から

【出版社より】
 鹿児島県に伝わる、とんと昔のお話。牛飼いの男が、水浴びをしていた天女に一目惚れをします。男は思わず天女の羽衣を隠しました。羽衣がない天女は天に帰れず、男は天女を自分の家に連れて帰ります。やがて二人は夫婦になり、七年後には子ども二人が育ち、幸せに暮らしていました。ところがある日、天女は男が隠していた羽衣を見つけ、置き手紙を書くと、天の国に帰ります。男は「わたしと子どもが恋しくば、天にのぼってきてくだされ」と書かれた手紙を見つけ、村人の知恵を借り金竹を昇ってやっとの思いで天の国に上がります。天女は「ここでは、なにごとも、わたくしのいうとおりにしてくだされ」と男に言い含めます。男は、天女の父神と母神に、婿にしてくれと懇願し、父神に条件として5つの試練を与えられます。男は天女に助けられ、なんとか4つの試練を乗り越えました。しかし、5つ目の試練で父神に「むこどの、冬瓜は、たてに切ってくれ」ときつく言われます。天女の「たてはだめ、よこです!」という声を聞くも、男は父神の目の前で、思わず冬瓜を縦に切ります。・・・冬瓜から吹き出した水に、男はあっという間に向こう岸まで流されてしまいます。夫婦は年に一度だけ、7月7日に、今でも織姫星と彦星になって、天の川のあっちとこっちで出会うのです。(編集企画室 U・A)
販売価格 1,760円(税160円)

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蓮岡修

『心が喜ぶ本』をコンセプトに、国内外から店主が一点一点選んだ本だけを 紹介する絵本の専門店。家庭での絵本の役割を伝える、講演会や、全国各地の 幼稚園・保育園の選書等も行っています。

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